UA-53135424-1

ドコモの携帯からデュアルSIMスマホ運用までの詳細

携帯とネットに繋がったiPod touchがあればスマホの機能はほぼカバー出来るため、データ通信はMVNOのSIM(いわゆる格安SIM)をWi-Fiルーターに入れて携帯とiPod touchとWi-Fiルーターの3台を持っていました。
しかし、同じ携帯の機種を8年近く使ってボロボロだったし、MVNO(0sim)の速度が滅茶苦茶遅くなってしまったので、そろそろどうしようかと思っていました。

新しいデュアルSIMスマホ端末に機種変をした過程が結構大変でしたので、そのあたりの詳細と顛末を記します。

デュアルSIMスマホとDSDS

SIMフリースマホの中にsimが2枚挿せるデュアルSIMタイプの端末がある事を知りました。
1枚は携帯で通話、もう1枚はMVNOのデータSIMを入れれば、今持っている3台の機能が1台で済むじゃないかと思い、機種変を思い立ちました。

デュアルSIMタイプの端末には、待受が片方しか出来ず、その都度切り替えて使用するタイプ(デュアルSIMシングルスタンバイ)もありますが、デュアルSIMデュアルスタンバイ(DSDS)だと2枚のSIMの同時待ち受けが可能です。
DSDSで通話用とデータ用にする場合、通話の待受もメールやネットの待受も同時に出来ます。
※但し、多くの端末が4G(LTE/ドコモならXi)同士の同時待受は出来ない模様

SIMフリー端末と対応周波数

SIMフリー端末の多くが海外製のためか、auのプラチナバンドに未対応とか、ドコモのプラスエリア未対応と言った端末があります。
そのため対応周波数を必ず確認する必要があります
機種を吟味し、値段とスペック、大きさや重さ、対応周波数、見た目などでASUSのZenFone3に決定しました。
ZenFone3はドコモの使用周波数は全て対応していますので、ドコモの通話だけでなく、データSIMもドコモ系のMVNOを使用すればエリアはカバーされます。

機種のスペックや対応周波数はこのサイトを参考にしました。
デュアルSIMデュアルスタンバイ(同時待ち受け)SIMフリースマホ比較【DSDS】
http://androidlover.net/dual-sim-device-list#Moto_G4_Plus

ちょうど楽天モバイルで端末の値下げキャンペーンをやっていたので、契約期間に縛りのないデータSIMで一番安いプランを選択してZenFone3を求めました。

ZenFone3のwiki
http://zenfone3-asus-wiki.fxtec.info/

事前準備(iモード・マイメニュー解約)

iモードで有料コンテンツをずっと使っていました。
マイメニュー解約をせずに変更してしまうと、iモードが使えなくなってもそのまま料金が発生するそうです。そのため、必ず事前に解約しておく必要があります。

キャリアメールを継続使用したい・その1(spモード)

デュアルSIMスマホに機種変更すると、ドコモのSIMでは通話は出来ても通信が出来ません。
iモードが使えないため、そのままでは@docomo.ne.jpのメールアドレスが使えません。
ドコモのキャリアメールがどうしても必要だったので、継続して使える方法がないか調べたらこんな手順で継続使用可能でした。

1.ドコモのdアカウントを取る
(アカウントをiモードのメールアドレスにする)

2.iモードを契約したままでspモードを契約

3.iモードとspモードのメールアドレスを入れ替える
(今まで使っていたiモードのメールがspモードのメールアドレスになる)

4.マルチアクセス設定をする(ドコモ端末以外からメール送受信出来る設定)

5.スマホのメールアプリでspモードメールの送受信設定をする

携帯のメールから、プロバイダーのメールに変更し、パソコンやスマホのメールソフト(メールアプリ)で受信する感じです。
メール送受信の通信回線自体は何でも良いので、spモードの通信自体出来なくてもOKです。
(そもそもZenFoneでspモードの通信は出来ません)

dアカウントはPCから取得出来、アカウントがあればweb上からspモードの契約が可能です。
spモードは月額300円(税別)ですが、iモードをつけたまま契約するとISP割引でiモードの300円だけでspモードは実質料金はかかりません。
spモードを契約すると、新たにspモードのメールアドレスが1個もらえます。(これもドメインはdocomo.ne.jp)
そしてweb上で、iモードとspモードのメールアドレスを入れ替え、今までiモードで使用していたアドレスをspモードのアドレスにします。

キャリアメールを継続使用したい・その2(マルチアクセス設定)

問題は4のマルチアクセス設定です。
webメールや外部のメールソフト(メールアプリ)でドコモのメールを利用するか否かの設定で、dアカウントでログインしてweb上で設定を変更します。
初期値は「利用しない」になっており、これを「利用する」に変更するだけなのですが、この設定は「ドコモの通信回線を使用」しないと出来ません
FOMAのSIMは3G通信しか出来ませんが、用意したデュアルSIM端末は3G通信が出来ません。
つまりデュアルSIM端末から設定が出来ないのです。
さらにお客様センターやショップでは原則対応しない事柄で、平たく言えば自力でやれです。

FOMA(3G)の契約を一度Xi(4G)にしてデュアルSIM端末からマルチアクセス設定をして、FOMAに戻すと言う方法がありますが、ほんの数分で済む設定のために2度のプラン変更をするには余計な手間と月額料金がかかります。
現実的な方法は、「3G通信スマホにFOMAのSIMを入れて設定する」でした。
私はZenFoneと同じ大きさのmicroSIMが使えるARROWS Me F-11Dを中古で入手しました。

ドコモショップへ(SIMサイズ変更とマルチアクセス設定)

使用していた携帯は通常サイズのSIMカードですのでmicroSIMに変更が必要です。(手数料2000円/税抜、月額料金と共に請求)
ドコモではSIMと言わずUIMカードと呼ばれ、microSIMに相当するのはminiUIMです。
そのあたりが解らなかったのでZenFoneを持っていって店員さんに直接確認してもらいました。
SIMサイズ変更はデータの移し替えとかしなくていいのかと思ったら、新しいSIMに電話番号等のデータを書き込んでおしまいでした。

本来は自己責任でどうぞ、ではありますが、店員さんにお願いしてマルチアクセス設定まで付き合って頂きました。
中古F-11DにFOMAのSIMを挿し、dアカウントにログインし、「docomo ID 利用設定」→「docomo IDでドコモメールを利用しますか?」で「利用する」のラジオボタンを選択し、設定ボタンでOK
途中で何度か迷子になったため、パケ代がそこそこかかってしまいました。(^_^;)
また、メールの入れ替えによりログインアカウントがspモードメールアドレスになっていて、初期値のまま放置したお陰で覚えられない英数文字羅列の長文アドレスをプチプチ打つ羽目になりました。

si_a↑ドコモショップでSIM書き換え待ちの端末3台

設定が終わり、パケットパックを解約。iモードは使えないけど値段変わらないからと勧められて契約は温存しました。

他社製品の携帯電話機などをドコモのSIMカードでご利用する際の手続き
https://www.nttdocomo.co.jp/support/procedure/simcard/other/

ドコモメール
https://www.nttdocomo.co.jp/service/docomo_mail/

FOMAで使っているメールアドレスをスマホで着信させる設定方法
http://akrw.net/2016/06/8314.html

ドコモメールを格安スマホで使うには?
http://simpedia.jp/sim/articles/column/simfirst/010589/

後は挿すだけ→落とし穴にハマる

ZenFoneはSIM1がmicroSIM、SIM2がnanoSIMまたはSDカードになっています。
デュアルSIM設定でそれぞれの役割を指定すれば使用可能になります。
SIM1にmicroSIMのFOMASIMを挿すとアンテナのピクト表示が出ました。
しかし、デュアルSIM設定をすると「音声呼び出し」が設定出来ません。
発信しようとすると「モバイルネットワークが利用できません」となり受信も繋がりません。(;´Д`)

調べたらSIM1枚だとどうやらデータ優先になってしまう模様。
解約済みのダミーでもいいからSIM2に挿してないと音声呼び出し等のSIM設定は出来ないそうです。
(ネットで調べるとダミーでは出来なかったとか、設定後SIM2を外すと元に戻ると言った話が出てきました)
nanoSIMは持っていなかったので、慌てて契約予定だったMVNOをnanoSIMで契約するも、手元に届くまでに数日かかるため、一時的に知人からnanoSIMを借りました。
SIM2にnanoSIMを入れればAPN設定(アクセスポイント設定)をしなくても設定出来ました。
si_b↑FOMASIMをF-11Dから出して、お借りしたnanoSIMと共にZenFoneのSIMスロットに入れた所
si_c↑正しく出来たデュアルSIM設定画面

データSIM届いて通話と通信設定完了!

数日後にnanoSIMが届きました。
SIM2に入れて、端末のAPN設定(アクセスポイント設定)を開くとメジャー所のMVNO事業者のAPNが一覧であったため、事業者を指定したら細かい所を触らなくてもデフォルトで使用可能でした。
si_d↑ZenFoneのアンテナピクト表示

iPod touchも持ち歩きたいため、テザリングの設定もしました。
テザリングとはスマホをモデム代わりにして外部の端末をネットに繋げる機能です。
設定>その他>テザリングからONにし、表示されるパスワードを子機であるiPod touchのWi-Fi一覧からASUSを選んでパスワード入れるだけで繋がります。

メールアプリ

いろいろあるみたいですが、私は今の所CosmoSiaにしました。
ドコモのメールだけでなくメジャーなメールの設定がそれぞれされていたので、細かい設定をしなくてもドコモを選択し、パスワードを入れたらすぐに使えました。
チャット風なインターフェイスはちょっと慣れませんが、メールソフト風の画面もあるので使いやすいと思います。
メールチェックしなくてもちゃんとプッシュ配信してくれますので便利です。

それでメモリダイヤルはどうすれば?

ドコモショップで発行してもらったSIMにはメモリダイヤルが入っていません。
調べると携帯のメモリダイヤルをSDカードにコピーしてZenFoneにSDカードを挿してインポートする方法がありました。
やってみるとvCardファイルがないとエラーが出て上手く出来ませんでした。
もうひとつの方法はメモリダイヤルを入れたSDカードをパソコンに繋げ、Gmailの連絡先にアップロードするやり方です。
vCardファイル (.vcf) を1件ずつアップロードしたので滅茶苦茶時間がかかりましたが、アップロードして整理をしていたら、すぐにZenFoneに同期されていました
数件文字化けしていたのですが、概ね問題なかったです。

今回かかった大体の料金

端末は39,800円ですが、キャンペーンで値下げ+楽天のポイントを使用して2万程度に収まりました。
楽天モバイルの新規手数料3000円と月500円のSIMがありますが、1~2ヶ月使って解約予定。
本当はそのまま使ってもいいんだけど、以前使用していた楽天のSIMの速度が不満だったので。
設定用の中古端末は美品だったため4000円位しましたが、万が一の時の代替え機代わりに温存予定。
新しいデータSIMの新規手数料が3000円。それと設定時のパケ代。
合計しても端末だけを買うより安く済みました。

今後は
音声通話・ドコモ/タイプSSバリュー月額1,864円 (無料通話分1,000円含む)に各種割引やオプション等で大体1500円程度(無料通話分を超えた通話料別)
データ通信・mineoでシングルDタイプ1Gの契約にしましたので月800円
で運用出来ます。

Androidは始めてなので今の所はiOSとの違いに戸惑いもありますが、ぼちぼち触って行こうと思います。

追記。
ドコモショップで行ったマルチデバイス設定。
すんなり出来なくてログインし直したりしたけど…
seikyuこれは……orz
パケホダブルつけてたし、実際に10分も触っていないのに……。(;´Д`)
同じような設定をする方は、是非気をつけて下さい。(号泣)

Bookmark this on Google Bookmarks
LINEで送る
Bookmark this on Yahoo Bookmark
Bookmark this on Livedoor Clip
Pocket