今度の紙芝居、「ごんぎつね」と「手ぶくろを買いに」のどっちがいい?と聞かれたので、即座に「手ぶくろを買いに」と答えました。
ごんぎつねのラストシーン、子ぎつねが鉄砲で撃たれて横たわっている絵を描くのは辛いなと思ったのと同時に、「手ぶくろを~」の方は、母と子のキツネや街中のメルヘンチックな風景、レトロな帽子屋などがすぐに浮かんで来てワクワクしたからです。
結局、人形劇や芝居との兼ね合いで、紙芝居は物語の途中までしかありませんでした。
頑張ってレトロでメルヘンチックな町並みの下描きをしたのはお蔵入りになりました。(^_^;)
子ぎつねが外の銀世界が眩しくて思わず目を閉じているシーン。
巣穴の地面に敷き詰められた枯れ草の色塗りに時間がかかりましたが、雰囲気は出たかなと思います。
子キツネが「おめめが痛いよ」と母キツネに訴えているシーン。
1枚目と共に巣穴の中の場面ですが、茶色のアクリル絵の具が非常にムラになりやすく、ならばとムラを活かして土の穴っぽくしてみました。
母キツネに促されて恐る恐る外に出て行く子キツネのシーン。
子キツネが雪にまみれて遊ぶシーン。
この紙芝居の中のシーンで一番気に入っているので、かなり丁寧に描きました。
木に積もった雪が落ちてきて子キツネがびっくりするシーン。
落ちてくる雪の表現は、ぼかし網とぼかし網用のブラシを使う予定でしたが、近所のホームセンターになくて、筆とスポンジで表現しました。かえってぼかし網を使うより、いい感じになったかも知れません。
いっぱい遊んで帰って来た子キツネの手が冷たいので、母キツネが息をかけて温めているシーン。
今見ると白い息がちょっと解りづらいです。(^_^;)
夜になって、子キツネのてぶくろを買いに出発した母子キツネのシーン。
下絵はリーフレット用にパソコンで描いたものを流用しました。手描きとデジタルでは雰囲気が全然違いますね。
山の丘から、子キツネが街の灯を見て「あんな所にも星が一杯」と驚いたので、母キツネが人間の住む場所だとと教えてあげているシーン。
このシーンで使用しているアクリル絵の具の色の多くがムラになるので、何度も塗り直しています。(;´Д`)
ここまでを納品して、自分の中で終わった感覚になっていた頃、急遽追加の指示が…。
母キツネが若い頃、友だちと人間の住む所にいたずらをしに行って、怖い目に遭った回想のシーン。
「描き終わった」気分のせいでテンションも意欲もなかなか上がらず、先の絵よりも微妙に荒っぽい感じになってしまいました。(^_^;)
犬好きなんですが、ここでは悪者なので可愛く描けずちょっと寂しかったです。(´・ω・`)